Seeed Wio LTE ユーザーイベントで話してきました

こんにちは。Seeed K.K.の坪井です。
先日、SORACOMさんと共同で開催した「Seeed Wio LTE ユーザーイベント」でWio LTEの紹介をしてきたので、blogでも紹介をさせてください。

当日のスライドは、Slideshareにアップロードしておきました。

Wio LTEは、LTE Cat.1に接続するセルラーモジュールを搭載したマイコンボードです。STM32というマイコンが搭載されていて、Arduinoでプログラミングすることができます。また、弊社のGroveコネクタが付いているので、180種類以上あるGroveのモジュールを接続して、手早くセルラーIoTのプロトタイプをしていただくことが可能です。

180種類以上あるGroveモジュールですが、それでもなお欲しいセンサーが見つからない場合、ブレッドボードに接続するためのケーブルやプロトタイプ用のGrove対応基板を安価に販売していますので、それらを使って欲しいセンサを繋げていただくこともできます。

Arduinoの使い方は、弊社の公式ドキュメントがGitHubのWikiに掲載されていますし、SORACOMさんが親切なドキュメントを用意して下さっています。Arduino用にはSORACOMさんのHarvestやFunnelにデータを送るサンプルをはじめとして、MQTTやIFTTTのWebhook、また「Grove IoT スターターキット for SORACOM」に入っているGroveを使うためのサンプルコードを提供しています。

CっぽいArduinoよりもJavaScriptを深く愛している方は、EspruinoがWio LTEでは動きますので、JavaScriptでの開発を行っていただけます。Espruinoでの開発については、Seeed株式会社としてはドキュメントを用意していませんので、勝さんの「ArduinoとJavaScriptで始めるWio LTEを使ったIoTプロトタイピング」などを参照ください。

発売からしばらく経ち、Wio LTEに関するFAQ(よくある質問)が分かってきました。多くのFAQについては、SORACOMの松下さんが「LTEモデム搭載プロトタイプ向けデバイス「Wio LTE」への素朴な疑問へのお答え」という記事を書いてくださっているので、そちらを参照いただくとして、ここではその他のFAQについて記したいと思います。

まず、Wio LTEに付いているヘッドフォンジャック。これは、本来は音声通話を行うためのものです。が、現在のところ日本版では使えません。Wio LTEには日本版だけでなく、アメリカ版・ヨーロッパ版・オーストラリア版といったバリエーションが存在します。Wio LTEに採用しているセルラーモジュールであるQuectelのEC21にはバリエーションがあり、それぞれ搭載されている機能に差異があります。日本向けのWio LTEに搭載されているEC21-JにはLTEしか搭載されておらず、音声通話を行う際にはVoLTE(Voite over LTE)という技術を使う必要があるのですが、EC21ではVoLTEは別売りのライセンスであるために現在のところ使う事ができないのです。

次は、GPSについてです。Wio LTEの日本向けバリエーションに搭載されているEC21-JにはGPSの機能が搭載されていません。このため、アメリカ版などでは搭載されているGPSアンテナ接続用のコネクタが日本版には付いていません。残念ですがGPSが必要な場合は、GroveのGPSモジュールを使ってください。これは、「Grove IoT スターターキット for SORACOM」に入っています。
(ウフルの竹之下さんのLTで、接続している基地局の座標が取れるという話がありました。ここで紹介された機能は今後ドライバに取り込む予定です。(devブランチにはもう取り込んであります。))

最後に、バッテリで駆動できるかどうかです。Wio LTEにはリチウムイオンバッテリを充電を含めて利用する回路が搭載されていますが、コネクタが1.0mmピッチのJSTのコネクタです。しかし、日本では、このコネクタに接続できるリチウムイオンバッテリが流通していませんし、また、この電池の扱いには何かと注意を要するため、一般的なUSBで出力ができるモバイルバッテリーを使い、Wio LTEのUSBから電源を供給して使っていただくことをオススメします。

最後に。Seeedの「e」は3つです!よろしくお願い致します。