シナリオ概要
映像ストリームをAI脳に送り込み、すべてのカメラが「物体位置・文字内容・異常イベント」などの構造化データをエッジでリアルタイム出力。映像は端末外に出さず、ミリ秒応答、オフライン動作も可能——工業、小売、セキュリティ、ヘルスケアの各分野で本番導入できる前提条件です。
ローカルリアルタイム推論
ローカルリアルタイム推論
  • NPU/GPUハードウェア加速、ミリ秒応答
  • 映像は端末外不出、プライバシー準拠
  • オフラインでも自律動作
マルチストリーム並列・拡張性
マルチストリーム並列・拡張性
  • 1台で1〜20ch以上の1080p処理
  • 26 TOPSから275 TOPSまで段階的選定
  • 複数台での水平スケーリング、ボトルネックなし
帯域効率・プライバシー安全
帯域効率・プライバシー安全
  • イベントメタデータのみ送信、毎回数十KB
  • 端末側で自動マスキング、機微情報はクラウド非送信
  • RTSP / WebRTCデュアル出力、柔軟な連携
応用シーン
安全アラート

ヘルメット未着用、転倒発生——事故が起きたその瞬間に警報

建設現場・工場・変電所で見るべきは「人が規則どおりに動いているか」、介護施設・独居住宅・病院の廊下で見るべきは「人に異変が起きていないか」。どちらも事故は数秒で起こり、後から録画を見返しても意味がありません。エッジ側のモデルが装備の着用状況と人体姿勢を映像内で直接判定し、異常発生と同時に現地で警報を発報します。


主なメリット

  • ヘルメット・反射ベスト・手袋・マスクなどの着用項目を現場規程に合わせて組み合わせ、指定エリア内でのみ判定
  • 転倒は骨格姿勢から判定し、「動かなくなった」からの推測ではありません。長時間の横臥・滞留も検知
  • 警報は機器側で音声・回転灯・入退室設備と直接連動。オフラインでも動作し、送信するのは数十KBのイベントメタデータのみ
Scene Feature
保護具着用チェック
ヘルメット・反射ベスト未着用を即時警報。エリアとシフト単位で有効化。
Scene Feature
転倒検知
骨格姿勢で転倒・長時間横臥を検知。介護施設、独居住宅、病院の廊下で利用可能。
Scene Feature
危険エリア侵入
立入禁止エリアと越境ラインを設定。未許可の立入で即座に現地警報。
人流・車流カウント

何人来たか、どこで滞留したか、車は何台来たか

店舗は来店客数と転換率、商業エリアや自治体は時間帯ごとの人流負荷、駐車場や守衛所は入出庫台数を把握する必要があります。カメラがエッジ側で出入りカウント・滞留ヒートマップ・車両出入りの3種の指標を直接出力。送信するのは数値のみで、帯域も消費せず顔情報も扱いません。


主なメリット

  • 人流ベース:双方向カウント+ID重複排除で、同じ人が行き来しても二重計上しません
  • アクティビティ:エリア滞留時間をヒートマップに集約し、どの棚・どの交差点が最も混むかを可視化
  • 車流量:入出庫台数のカウント。駐車場・守衛所・道路断面を同一の演算セットでカバー
  • 出力はカウントと滞留時間の指標でBI・ダッシュボードに直接連携。映像は端末外に出ません
Scene Feature
人流カウント
双方向カウントとIDトラッキングで、店舗の来店数や施設負荷をそのまま数値化。
Scene Feature
滞留・アクティビティ分析
滞留時間をヒートマップと時間帯グラフに集約し、動線とピークを把握。
Scene Feature
車流量カウント
入出庫台数と断面交通量をカウント。駐車場と守衛所を同一の演算セットで対応。
工業検査

傷・組付け漏れ・バッチ番号——ラインで止めるべきものを、その場で止める

目視検査は一日の中で集中力が落ち、同じロットでも前半と後半で判定基準がぶれます。エッジビジョンはラインのタクト内で表面欠陥・組付け漏れ/誤組付け・文字とバッチ番号の3種を判定。NG品をその場で排出し、判定結果を工程・時刻・ロットとともに記録するため、問題が起きた個体まで追跡できます。


主なメリット

  • 欠陥サンプルをゼロから集める必要はありません。オープンデータセットに数百〜数千枚の現場画像を追加して微調整すれば導入可能
  • 文字とQRコードの認識は端末側で完結。型番・シリアル番号・製造日を作業指示と自動照合
  • 判定結果は工程・時刻・ロット付きで記録され、ロット単位での遡及検索に対応
Scene Feature
表面欠陥検査
傷・黒点・汚れ・型番の取り違えを、ラインのタクト内で一個ずつ判定。
Scene Feature
組付け漏れ・誤組付け検出
ネジ締め忘れ、部品の逆付け、欠品——次工程へ流れる前に検出。
Scene Feature
文字・バッチ番号照合
印字・レーザー刻印・QRコードを端末側で認識し、作業指示と自動照合してトレーサビリティ記録に登録。
導入と選定
アーキテクチャトポロジー

計算リソースの配置場所:3つの導入形態

ビデオ分析ソリューションは、カメラ・AI計算ボックス・ネットワーク・クラウドの4要素で構成。「計算リソースをどこに置くか」によって、導入形態は3種類に分類されます。


主なメリット

  • 一体型AIカメラ(reCamera / R2130):撮像と推論を同一機器で完結、1ch、すぐに使用可能
  • 分離型エッジボックス(J3011 / J4012 / J5012):既存 IP カメラを RTSP で流用。2ch から十数 ch まではこの構成
  • カメラ直結型演算ユニット(J5012 + GMSL):カメラを同軸で直結しネットワークを介さない。車載グレードのリンクで、ロボット / AGV / 車載向け
製品画像製品コアポジショニング計算性能 (INT8)チャンネル数 (YOLOv8m)コスト
Vision V2OEMカスタム基板0.04 TOPS—(tinyモデルのみ)
reCamera一体型AIカメラ1 TOPS1ch~$80
reCamera Pro一体型AIカメラ(4K + VLM)3 TOPS1ch~$300
R2130RPi 5 + Hailo-826 TOPS2〜3ch~$370
J3011Jetson Orin Nano 8G40 TOPS約4ch~$750
J4012Jetson Orin NX 16G100 TOPS約7ch~$1400
J5012AGX Orin 64G275 TOPS約15ch~$4550

適材適所:チャンネル数に合わせたハードウェア選定

1080p30を何ch処理できるかは、主にTOPSとモデルサイズで決まります。下表は **YOLOv8m**(産業グレード精度)を共通基準とし、7製品の計算性能・チャンネル数・コストをまとめたものです。基準の詳細:1080p @ 15 FPS INT8(640×640)。30+ FPS の高速シーンは 1/2 で見積もり。


主なメリット

  • チャンネル数基準:主流の産業用モデル(YOLOv8m)で試算。軽量モデルなら 2〜3 倍、詳細は表の備考へ
  • チャンネル数のボトルネックは通常、推論ではなく動画デコード。モデルが大きいほど顕著で、実測値は純粋な推論見積もりよりやや低くなります
  • 価格は照会時点の本体参考価格で、桁感の把握用です。構成と数量で変動するため、商品ページの表示が優先されます
  • 選び方:1chならreCamera、4K画質やVLMが必要ならreCamera Pro。2〜6chはJ3011/J4012。8ch以上、またはGMSL直結カメラが必要ならJ5012
製品画像製品イーサネットUSBMIPI CSIGMSLRTSPデコード (1080p30, H.265)
reCamera×1 (100M)×11 ch(端末側)
reCamera 2002 HQ PoE×1 (100M, PoE給電)×11ch(エッジ側)
reCamera Pro×1 (GbE)×1 (Type-C 3.0)×2(1chは内蔵8MPセンサーで使用)1ch(エッジ側、4K30デコード)
R2130×1 (GbE)×2×2~4 ch (RPi 5 VPU)
J3011×1 (GbE)×4×211 ch
J4012×1 (GbE)×4×218 ch
J5012×4 GbE + ×1 10GbE×4×844 ch

手持ちのカメラ、どの機器に接続できる?

下表は各機器のビデオ入力インターフェースとハードウェアデコード上限をまとめたものです。


主なメリット

  • IPカメラ:イーサネット経由RTSP。チャンネル数はHWデコード上限に制約(Jシリーズ数値はNVIDIA公式)
  • ローカルカメラ:MIPI CSI(J3011 / J4012 / reCamera Pro)またはGMSL(J5012のみ、×8)
  • 出力とバス:RTSP / WebRTC出力。CANはJ4012 / J5012 / reCamera Pro、RS-485はJ4012 / J5012
  • 一体型AIカメラ:2002w — USB-C+WiFiで屋内即利用;HQ PoE — LAN1本で給電+データ、IP66屋外、M12レンズ交換;Pro — 4K+VLM、GbE接続
製品画像製品冷却方式適応環境動作温度電源
reComputer AI Industrial R2135アクティブ(ファン)標準屋内-20~65°CDC 12-19V
reComputer Industrial R2235パッシブ(ファンレス)粉塵/工場-20~50°CDC 9-36V ワイド
reComputer Super J3011アクティブ(ファン)Super標準屋内-20~60°CDC 12-19V
reComputer Industrial J3011パッシブ(ファンレス)Industrial粉塵/工場-20~60°CDC 12V~24V
reComputer Super J4012アクティブ(ファン)Super標準屋内-20~60°CDC 12-19V
reComputer Industrial J4012パッシブ(ファンレス)Industrial粉塵/工場-20~60°CDC 12V~24V
reComputer Robotics J5012アクティブ(ファン)標準屋内 / GMSL-10~60°CDC 19~48V
reServer Industrial J501パッシブ(ファンレス)Industrial粉塵/工場-20~60°CDC 12V~36V

パッシブ vs アクティブ:環境の粉塵で筐体を選ぶ

導入環境が冷却方式を決める——粉塵の有無が「ファンモデル」か「産業用モデル」かの第一判断基準。アクティブ冷却(ファン)は低コストで持続的なフルロード性能。パッシブ冷却(ファンレス密閉筐体)は粉塵を気にせず、広温・広電圧で過酷な現場に最適。


主なメリット

  • 粉塵多・高い保護等級が必要(鉱山・製粉工場・木材加工・屋外)→ パッシブ冷却産業用(Industrial / Fanless)を選択——ファンレス完全密閉筐体
  • 通常の屋内環境(オフィス・商業施設・ラボ・サーバールーム)→ アクティブ冷却モデル(Super / AI)を選択——ファン冷却で持続フルロード、コスパ良好
  • 命名規則:Jシリーズ——製品名に「Industrial」があればSuperと産業用を区別。R2000シリーズ——製品名に「AI」があればアクティブファン、なければパッシブファンレス

よくあるご質問

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